Monochrome（吉田美奈子）

Monochrome（吉田美奈子）
1980年, Alfa, Album

収録曲
1. Tornado
2. Rainy Day（吉田美奈子, 山下達郎）
3. Black Moon
4. Sunset
5. Airport
6. Mirage
7. Midnight Driver
8. 午後 Afternoon
All tracks written by 吉田美奈子, except noted.

メンバーは、吉田美奈子（vocal, keyboard）、松木恒秀（guitar）、岡沢章（guitar, bass）、渡嘉敷祐一（drums）、マイク・マイニエリ（Mike Mainieri, vibraphone）、清水靖晃（saxophone）、
プロデュースは、吉田美奈子。

★吉田美奈子の6作目のアルバム。本人の意に沿わずハリウッド・サウンドとなってしまった前作「Let's Do It - 愛は思うまま - 」（1978年, Alfa）から2年、再び吉田美奈子的な内省的音楽世界に包まれた一作。吉田美奈子自身のピアノ/キーボードに、ギター奏者松木恒秀、ベース奏者岡沢章、ドラム奏者渡嘉敷祐一との4人編成で織りなす陰影に包まれたブラック・コンテンポラリー風のサウンドが切なくも美しい、極上のナイト・ミュージック。本作のために書かれ、（本作発売の1ヶ月前に発売された山下達郎のアルバム「Ride On Time」（1980年, RVC/Air）にも収録された山下達郎との共作＜Rainy Day＞も収録。

by junn-chang, Oct.11, 2025

愛しているからさよならを（吉田美奈子）

愛しているからさよならを（吉田美奈子）
1979年, Alfa, Single

収録曲
1. 愛しているからさよならを I'd Rather Leave While I'm In Love（Carol Bayer-Sager, Peter Allen）
2. 恋の手ほどき I'll Teach You All About Love（吉田美奈子, 山下達郎）

メンバーは、吉田美奈子（vocal）、他。
プロデュースは、ビリー・ペイジ（Billy Page）、ジーン・ペイジ（Gene Page）、ミキ・カーティス（Miki Curtis）。

★吉田美奈子のシングル。アルバム「Let's Do It - 愛は思うまま - 」（1978年, Alfa）からのシングル・カットで、ビリー＆ジーン・ペイジのプロデュースによる同作において、おそらくジーン・ペイジからの要請で歌ったと思われる、吉田美奈子っぽくないリタ・クーリッジのカヴァ＜愛しているからさよならを I'd Rather Leave While I'm In Love＞と、山下達郎との共作、美しいストリングスをバックに歌われるシティ・ポップス＜恋の手ほどき I'll Teach You All About Love＞を収録。

by junn-chang, Oct.10, 2025

愛は思うまま（吉田美奈子）

愛は思うまま（吉田美奈子）
1978年, Alfa, Single

収録曲
1. 愛は思うまま Let's Do It
3. 時よ Time
All tracks written by 吉田美奈子

メンバーは、吉田美奈子（vocal）、デイヴィッド・T・ウォーカー（David t. Walker, guitar）、ワー・ワー・ワトソン（Wah Wah Watson, guitar）、ティム・メイ（Tim May, guitar）、グレッグ・フィリンゲインズ（Greg Phillinganes, keyboard）、シルヴェスター・リヴァース（Sylvester Rivers, keyboard）、エディ・ワトキンス（Eddy Watkins, bass）。スコット・エドワーズ（Scott Edwards, bass）、アルヴィン・テイラー（Alvin Taylor, drums）、エドワード・グリーン（Edward Greene, drums）、エディ・ボンゴ・ブラウン（Eddie Bongo Brown, percussion）、チャック・フィンドレイ（Chuck Findley, trumpet）、オリー・ミッチェル（Ollie Mitchell, trumpet）、オスカー・ブラシェアー（Oscar Brashear, trumpet）、アラン・キャプラン（Alan Kaplan, trombone）、ディック・ナッシュ（Dick Nash, trombone）、エリセシア・ライト（Elisecia Wright, backing vocal）、オマ・ドレイク（Oma Drake, backing vocal）、テリー・ヤング（Terry Young, backing vocal）。
プロデュースは、ビリー・ペイジ（Billy Page）、ジーン・ペイジ（Gene Page）、）。

★吉田美奈子のシングル。アルバム「Let's Do It - 愛は思うまま - 」（1978年, Alfa）からのシングル・カットで、ビリー＆ジーン・ペイジのプロデュースによる煌びやかなハリウッド・サウンドのダンス・チューン、タイトル曲＜愛は思うまま Let's Do It＞と、吉田美奈子らしい詩世界とサウンドがマッチしたバラッド＜時よ Time＞を収録。

by junn-chang, Oct.9, 2025

Let's Do It - 愛は思うまま - （吉田美奈子）

Let's Do It - 愛は思うまま - （吉田美奈子）
1978年, Alfa, Album

収録曲
1. 愛は思うまま Let's Do It（吉田美奈子）
2. 恋の手ほどき I'll Teach You All About Love（吉田美奈子, 山下達郎）
3. 時よ Time（吉田美奈子）
4. 海 The Sea（吉田美奈子）
5. アイッド・ラーザー・リーヴ・ホワイル・アイム・イン・ラヴ I'd Rather Leave While I'm In Love（Carol Bayer-Sager, Peter Allen）
6. 愛の炎 Flames Of Love（吉田美奈子, 山下達郎）
7. 猫 Cat（吉田美奈子）
8. 雲のゆくえに Clouds（吉田美奈子, 山下達郎）
9. 影になりたい IWanna Be Your Shadow（吉田美奈子, 坂本龍一）

メンバーは、吉田美奈子（vocal）、デイヴィッド・T・ウォーカー（David t. Walker, guitar）、ワー・ワー・ワトソン（Wah Wah Watson, guitar）、ティム・メイ（Tim May, guitar）、グレッグ・フィリンゲインズ（Greg Phillinganes, keyboard）、シルヴェスター・リヴァース（Sylvester Rivers, keyboard）、エディ・ワトキンス（Eddy Watkins, bass）。スコット・エドワーズ（Scott Edwards, bass）、アルヴィン・テイラー（Alvin Taylor, drums）、エドワード・グリーン（Edward Greene, drums）、エディ・ボンゴ・ブラウン（Eddie Bongo Brown, percussion）、チャック・フィンドレイ（Chuck Findley, trumpet）、オリー・ミッチェル（Ollie Mitchell, trumpet）、オスカー・ブラシェアー（Oscar Brashear, trumpet）、アラン・キャプラン（Alan Kaplan, trombone）、ディック・ナッシュ（Dick Nash, trombone）、ジャッキー・ケルソ（Jackie Kelso, saxophone）、プラス・ジョンソン（Plas Johnson, saxophone）、エリセシア・ライト（Elisecia Wright, backing vocal）、オマ・ドレイク（Oma Drake, backing vocal）、テリー・ヤング（Terry Young, backing vocal）。
プロデュースは、ビリー・ペイジ（Billy Page）、ジーン・ペイジ（Gene Page）、ミキ・カーティス（Miki Curtis）。

★吉田美奈子の5作目のアルバム。アルファ移籍初作で、米国ハリウッド録音。アルファへの移籍で、シティポップの傑作となった前作「Twilight Zone」（1977年, RCA）で到達した吉田美奈子的音楽世界をそのまま継承、進化させるかと思いきや、期待をあっさり裏切ったのはアルファの村井邦彦。彼がジーン・ペイジと契約したことで本作が制作され、同年（1978年）に制作されたジーン・ペイジのアルバム「Close Encounters」（Arista）の参加ミュージシャンのほとんどが被り、アルバム・ジャケットが共にノーマン・シーフによる写真、という近似性にステイタスを求めないリスナーにとっては、吉田美奈子対ジーン・ペイジ、それぞれの自己主張のせめぎ合い、に興味を惹かれる作品となった。リタ・クーリッジのカヴァ＜I'd Rather Leave While I'm In Love＞以外の8曲は吉田美奈子の自作曲（内、3曲は山下達郎、1曲は坂本龍一との共作）、その詩世界と声質がハリウッド・サウンドに埋没していないのが凄い。

by junn-chang, Oct.8, 2028

夢で逢えたら（吉田美奈子）

夢で逢えたら（吉田美奈子）
1978年, RCA, Single

収録曲
1. 夢で逢えたら（大瀧詠一）
2. ラスト・ステップ（吉田美奈子, 山下達郎）

メンバーは、吉田美奈子（vocal）、他。

★吉田美奈子のシングル。アルバム「Flapper」（1976年, RCA）からのシングル・カットで、大瀧詠一の煌めくポップス、数々のシンガーに歌い継がれることになる名曲＜夢で逢えたら＞と、後に山下達郎のアルバム「Circus Town」（1978年, RCA）にも収録された山下達郎との共作でシャッフル・ビートが効いた軽快な＜ラスト・ステップ＞を収録。

by junn-chang, Oct.7, 2025

恋は流星 Shooting Star Of Love（吉田美奈子）

恋は流星 Shooting Star Of Love（吉田美奈子）
1977年, RCA, Single

収録曲
1. 恋は流星 Shooting Star Of Love（Part I）（吉田美奈子）
2. 恋は流星 Shooting Star Of Love（Part II）

メンバーは、吉田美奈子（vocal, piano、他。
プロデュースは、吉田美奈子と山下達郎。

★吉田美奈子のシングル。アルバム「Twilight Zone」（1977年, RCA）からのシングル・カットで、アルバムに収録されていた6分46秒のテイクとは異なるヴァージョンをA, B面に分けて収録。感情を抑えた吉田美奈子がピアノで弾き語るラヴ・ソング、センス溢れるホーン・アレンジとソロ、優しく包み込むリズム、全てが格好いいジャパニーズ・シティ・ポップの金字塔。

by junn-chang, Oct.6, 2025

Twilight Zone（吉田美奈子）

Twilight Zone（吉田美奈子）
1977年, RCA, Album

収録曲
1. Twilight Zone（Overture）
2. 恋 Love
3. 駆けてきたたそがれ Runner
4. メロディー Melody
5. 恋は流星 Shooting Star Of Love
6. Uptown
7. Raspberry Slope
8. さよなら Say Just Good-By
9. Twilight Zone
All tracks written by 吉田美奈子

メンバーは、吉田美奈子（vocal, piano）、大村憲司（guitar）、松木恒秀（guitar）、細野晴臣（guitar）、佐藤博（keyboard）、高水健司（bass）、村上秀一（drums）、浜口茂外也（percussion）、山下達郎（vibraphone, percussion, backing vocal）、椎名和夫（violin）、向井滋春（trombone）、他。
プロデュースは、吉田美奈子と山下達郎。

★吉田美奈子の4作目のアルバム。初アルバム「扉の冬」（1973年, Show Boat）以来の全曲自作曲によるアルバムで、冒頭のオーヴァーチェアから立ち現れる＜恋＞によって吉田美奈子にしかできない音楽世界を提示、一気に聴くものを引き込んでゆく。ソウルやジャズをさりげなく織り込みながら米国のシンガー・ソング・ライター・シーンへの接近しつつも、否応なく東京の風景の中で揺らめく自らの心象を、ときに優しく、ときに鋭利に感傷を誘う。ずらりと並ぶ名曲たち、共同プロデュースとアレンジを山下達郎が担当、日本のファーストコールが秀逸な演奏を聴かせるニューミュージックもしくはシティポップの傑作。

by junn-chang, Oct.5, 2025

Flapper（吉田美奈子）

Flapper（吉田美奈子）
1976年, RCA, Album

収録曲
1. 愛は彼方（吉田美奈子）
2. かたおもい（矢野顕子）
3. 朝は君に（吉田美奈子, 佐藤博）
4. ケッペキにいさん（吉田美奈子）
5. ラムはお好き？（吉田美奈子, 細野晴臣）
6. 夢で逢えたら（大瀧詠一）
7. チョッカイ（吉田美奈子, 佐藤博）
8. 忘れかけてた季節へ（吉田美奈子）
9. ラスト・ステップ（吉田美奈子, 山下達郎）
10. 永遠に（吉田美奈子, 山下達郎）

メンバーは、吉田美奈子（vocal）、他。
プロデュースは、村井邦彦。

★吉田美奈子の3作目のアルバム。3曲がオリジナル、他5曲で吉田美奈子が作曲を依頼したのは佐藤博（2曲）、細野晴臣、山下達郎（2曲）、そして矢野顕子と大瀧詠一の作品を選んだ全10曲、米国のシンガー・ソングライター・シーンに強く影響された東京のシティ・ポップ・シーンの中心にいた吉田美奈子の強烈な引力を示す一作。大瀧詠一の名曲＜夢で逢えたら＞と大瀧詠一へのアンサー・ソング的な＜ケッペキにいさん＞、後に山下達郎のアルバム「Circus Town」（1978年, RCA）にも収録された山下達郎との共作＜ラスト・ステップ＞と＜永遠に＞等、様々な色調で聴かせるアルバムの中にあって、いかにも吉田美奈子的な＜忘れかけてた季節へ＞が心に強く染み入ってくる。

by junn-chang, Oct.4, 2025

Minako II – Live At Sun Plaza Hall October 3, 1975 -（吉田美奈子）

Minako II – Live At Sun Plaza Hall October 3, 1975 -（吉田美奈子）
1975年, RCA, Live Album

収録曲
1. Once You Get Started
2. 外はみんな
3. 扉の冬
4. ふうらい坊
5. 明日天気になあれ
6. 週末
7. Apple Knocker
8. Good Morning Haertache
9. 追憶
10. 君の友だち
11. Ain’t No Mountain High Enough
12. Someone To Watch Over Me
13. Apple Knocker

1975年10月4日の東京・中野サンプラザ・ホール公演の音源を収録。
メンバーは、吉田美奈子（vocal）、伊藤銀次（guitar）、佐藤博（keyboard）、矢野顕子（keyboard）、松木恒秀（guitar）、高水健司（bass）、村上秀一（drums）、浜口茂外也（percussion）、山下達郎（chorus）、大貫妙子（chorus）、ハイ・ファイ・セット（chorus）、羽鳥幸次（trumpet）、大竹守（trumpet）、村岡健（trombone）、新井英治（trombone）。
プロデュースは、村井邦彦。

★吉田美奈子のライヴ・アルバム。稀有のシンガー・ソング・ライター吉田美奈子が当時の日本のニュー・ミュージック・シーンを支えたメンバーをバックに披露した充実のライヴ音源。吉田美奈子が歌っている時間は収録時間の半分ほどしかないように思えるバックのサウンドが凄い。ファンキーで、ザ・バンドのようにアーシーで、上質のフュージョンでもある変幻自在の高度な演奏技術にただ圧倒される。シュガー・ベイブの山下達郎と大貫妙子、ハイ・ファイ・セットという豪華なコーラスをバックに、スタイリッシュかつ自由自在に歌う吉田美奈子。自作曲の詩世界はもちろん、はっぴいえんどのカヴァ、スタンダードまで全てを吉田美奈子的世界に昇華させた歴史的音源。

by junn-chang, Oct.3, 2025

Minako（吉田美奈子）

Minako（吉田美奈子）
1975年, RCA, Album

収録曲
1. 移りゆく全てに/Everything Must Change（Benard Ighner）
2. レインボー・シー・ライン（吉田美奈子, 佐藤博）
3. 住みなれた部屋で（吉田美奈子）
4. わたし（大瀧詠一）
5. 夢を追って（吉田美奈子, 佐藤博）
6. チャイニーズ・スープ（荒井由実）
7. パラダイスへ（荒井由実, 佐藤博）
8. 時の中へ（吉田美奈子）
9. ろっかまいべいびい（細野晴臣）

1975年8月21日から9月11日のスタジオ録音音源を収録。
メンバーは、吉田美奈子（vocal）、鈴木茂（guitar）、伊藤銀次（guitar）、大村憲司（guitar）、松木恒秀（guitar）、山下達郎（guitar, backing vocal）、村岡建（saxophone）、高水健司（bass）、村上秀一（drums）、林立夫（drums）、浜口茂外也（percussion）、大瀧詠一（backing vocal）、矢野顕子（backing vocal）、伊集加代子（backing vocal）。
プロデュースは、村井邦彦。

★吉田美奈子の2作目のアルバム。RCA移籍後の初作にしてニューミュージック・シーンの代表作の1つ。村井邦彦のプロデュースのもと、1970年中期から日本のポップスシーンの隆興を形成した錚々たるメンバーが参加、クインシー・ジョーンズのアルバム「Body Heat」（1974年, A&M）に収録されていた＜Everything Must Change＞を冒頭に配し、はっぴいえんどの大瀧詠一、細野晴臣、そして荒井由実のカヴァを収録、アルバム全体にカラフルな印象をもたらす中、自作曲＜レインボー・シー・ライン＞、＜住みなれた部屋で＞、＜時の中へ＞では独特の寂寥感を帯びたシンガー・ソング・ライター吉田美奈子の詩世界と音楽性を聴くことができる。自作曲だけなら全く印象の違うアルバムになっていたに違いないと思わせる一作。

by junn-chang, Oct.2, 2025