Live At Mandel Hall（Art Ensemble Of Chicago）

Live At Mandel Hall（Art Ensemble Of Chicago）
1972年, Delmark, Live Album

収録曲
Disc 1
1. Duffvipels, Part 1
2. Duffvipels, Part 2
3. Check-Mate
Disc 2
1. Dautalty, Part 1
2. Dautalty, Part 2
3. Mata Kimasu（We'll Come Again）
All tracks written by Art Ensemble Of Chicago

1971年1月15日の米国シカゴ大学マンデル・ホール公演の音源を収録。
メンバーは、レスター・ボウイ（Lester Bowie, trumpet, flugelhorn, percussion）、ジョセフ・ジャーマン（Joseph Jarman, saxophone, clarinet, oboe, flute, marimba, percussion）、ロスコー・ミッチェル（Roscoe Mitchell, saxophone, clarinet, flute, banjo, percussion）、マラカイ・フェイヴァス（Malachi Favors Maghostut, bass, percussion instrument）、ドン・モイエ（Don Moye, drums, percussion）。
プロデュースは、ボブ・コスター（Bob Koester）。

★アート・アンサンブル・オブ・シカゴの2枚組ライヴ・アルバム。米国デルマークから発売された、1972年1月にパリから地元シカゴに帰還した直後、アート・アンサンブル・オブ・シカゴがシカゴ大学で行ったライヴ盤で、シカゴで誕生し欧州で磨かれたコレクティヴ・インプロヴィゼーションが、再びシカゴの地に舞い降りた瞬間にして、グレイト・ブラック・ミュージックの真実。打楽器を中心とした夥しい楽器を自由自在に操りながらアフリカの大地を鳴らし、色彩豊かなフェイス・ペインティングで音までも彩る祝祭的音楽空間を幻出させる。最後の曲のタイトルはなぜか＜また来ます＞。

by junn-chang, Jul.27, 2025

Chi-Congo（Art Ensemble Of Chicago）

Chi-Congo（Art Ensemble Of Chicago）
1972年, Decca, Album

収録曲
1. Chi-Congo（Malachi Favors Maghostut）
2. Enlorfe Pt.1（Roscoe Mitchell）
3. Enlorfe Pt.2
4. Hipparippp（Roscoe Mitchell）

1971年5月から6月のスタジオ録音音源を収録。
メンバーは、レスター・ボウイ（Lester Bowie, trumpet, flugelhorn）、ジョセフ・ジャーマン（Joseph Jarman, saxophone, clarinet, oboe, flute, marimba, percussion）、ロスコー・ミッチェル（Roscoe Mitchell, saxophone, clarinet, flute, banjo, percussion）、マラカイ・フェイヴァス（Malachi Favors Maghostut, bass, percussion instrument）、ドン・モイエ（Don Moye, drums, percussion）。

★アート・アンサンブル・オブ・シカゴのアルバム。録音（1970年）から2年後（1972年）にフランスのデッカから発売された、以後アート・アンサンブル・オブ・シカゴのパーマネント・メンバーとなるドラム奏者ドン・モイエが正式加入した直後の演奏を収めた作品。ドン・モイエの加入によって不動の5人が揃い、グレイト・ブラック・ミュージックの大地たるドラミングがグループに大いなる基盤をもたらした。収録されたのはマラカイ・フェイヴァスの作品＜Chi-Congo＞、ロスコー・ミッチェルの作品＜Enlorfe＞と＜Hipparippp＞の3曲で、先鋭的な集団即興の緊張感と密度はますます磨きがかかる白熱の演奏。

by junn-chang, Jul.26, 2025

Phase One（Art Ensemble Of Chicago）

Phase One（Art Ensemble Of Chicago）
1971年, America, Album

収録曲
1. Ohnedaruth（Roscoe Mitchell）
2. Lebert Aaly .. Dedicated To Albert Ayler（Lester Bowie, Joseph Jarman, Roscoe Mitchell, Malachi Favors）

1971年2月のスタジオ録音音源を収録。
メンバーは、レスター・ボウイ（Lester Bowie, trumpet, flugelhorn）、ジョセフ・ジャーマン（Joseph Jarman, saxophone, clarinet, oboe, flute, marimba, percussion）、ロスコー・ミッチェル（Roscoe Mitchell, saxophone, clarinet, flute, banjo, cythar, percussion）、マラカイ・フェイヴァス（Malachi Favors Maghostut, bass, percussion instrument）、ドン・モイエ（Don Moye, drums, bass marimba, temple blocks, bells）。

★アート・アンサンブル・オブ・シカゴのアルバム。フランスのレーベル・アメリカからの作品。インパルス後期のジョン・コルトレインに傾倒したロスコー・ミッチェル作品で混沌を爆走する＜Ohnedaruth＞と、アルバート・アイラーに捧げられた、土着的で祝祭的な音空間を構築する集団即興作品＜Lebert Aaly .. Dedicated To Albert Ayler＞を収録した充実の一作。そしてアート・アンサンブル・オブ・シカゴは、本作をもって欧州での活動を終え、僕の米国に帰還する。

by junn-chang, Jul.25, 2025

Art Ensemble Of Chicago With Fontella Bass（Art Ensemble Of Chicago）

Art Ensemble Of Chicago With Fontella Bass（Art Ensemble Of Chicago）
1971年, America, Album

収録曲
1. How Strange/Ole Jed（Art Ensemble Of Chicago）
2. Horn Web（Roscoe Mitchell）

1970年8月のスタジオ録音音源を収録。
メンバーは、レスター・ボウイ（Lester Bowie, trumpet, percussion instruments）、ジョセフ・ジャーマン（Joseph Jarman, saxophone, clarinet, percussion）、ロスコー・ミッチェル（Roscoe Mitchell, saxophone, clarinet, flute, percussion instruments）、マラカイ・フェイヴァス（Malachi Favors Maghostut, bass, percussion instruments, vocal）、ドン・モイエ（Don Moye, drums, percussion）、フォンテラ・バス（Fontella Bass, vocal）。
プロデュースは、ピエール・ベルジョ（Pierre Berjot）。

★アート・アンサンブル・オブ・シカゴとフォンテラ・バスの共演アルバム。レスターボウイ夫人で＜Rescue Me＞のヒットを持つ米国人R&Bシンガー、フォンテラ・バスとアート・アンサンブル・オブ・シカゴの共演作で、マラカイ・フェイヴァスとフォンテラ・バスのヴォーカルの掛け合いで始まり、フォンテラ・バスの圧倒的なヴォーカルが全体を熱く牽引する＜How Strange/Ole Jed＞と、1970年に加入したドラム奏者ドン・モイエの疾走するドラミングで始まる濃密かつイマジネーションに溢れる集団即興曲＜How Strange/Ole Jed＞を収録。

by junn-chang, Jul.24, 2025

Certain Blacks（Art Ensemble Of Chicago）

Certain Blacks（Art Ensemble Of Chicago）
1970年, America, Album

収録曲
1. Certain Blacks 'Do What They Wanna（Chicago Beau）
2. One For Jarman（Chicago Beau）
3. Bye Bye Baby（Sonny Boy Williamson）

1970年2月10日のスタジオ録音音源を収録。
メンバーは、レスター・ボウイ（Lester Bowie, trumpet）、ジョセフ・ジャーマン（Joseph Jarman, saxophone, vibes, percussion）、ロスコー・ミッチェル（Roscoe Mitchell＜Edward Mitchell Jr.＞, bass saxophone,）、マラカイ・フェイヴァス（Malachi Favors Maghostut, bass, percussion）。
ゲストは、シカゴ・ボー（Chicago Beau, tenor saxophone, piano, harmonica, percussion）、ジュリオ・フィン（Julio Finn, harmonica）、ウィリアム・A・ハウェル（William A. Howell, drum）。
プロデュースは、ピエール・ベルジョ（Pierre Berjot）。

★アート・アンサンブル・オブ・シカゴのアルバム。フランスのレーベル・アメリカからの初作。米国のブルーズ・ミュージシャンでテナー・サックス、ピアノ奏者のシカゴ・ボー、ブルーズ・ハーモニカ奏者のジュリオ・フィン、ドラム奏者ウィリアム・A・ハウェルを迎えて録音した作品で、シカゴ・ボーの作品を2曲、ブルーズをベースにした熱量の高い集団即興を聴かせる＜Certain Blacks 'Do What They Wanna＞と軽快なフルート演奏が美しいラテン・フレイヴァ溢れる＜One For Jarman＞、そしてサニー・ボーイ・ウィリアムソンの＜Bye Bye Baby＞はニュー・オリンズ的な祝祭的ファンク・チューンに仕上げている。まさにグレイト・ブラック・ミュージックの体現者にして伝道師たるアート・アンサンブル・オブ・シカゴの真骨頂が収められた傑作。尚、ロスコー・ミッチェルはエドワード・ミッチェルJr名名義でクレジットされている。

by junn-chang, Jul.23, 2025

People In Sorrow（Art Ensemble Of Chicago）

People In Sorrow（Art Ensemble Of Chicago）
1969年, Pathe, Album

収録曲
1. People In Sorrow Part 1
2. People In Sorrow Part 2
All tracks written by Art Ensemble Of Chicago

1969年6月26日のスタジオ録音音源を収録。
メンバーは、レスター・ボウイ（Lester Bowie, trumpet, percussion instruments）、ジョセフ・ジャーマン（Joseph Jarman, saxophone, clarinet, percussion instrument）、ロスコー・ミッチェル（Roscoe Mitchell, saxophone, clarinet, flute, percussion instrument）、マラカイ・フェイヴァス（Malachi Favors Maghostut, bass, percussion instrument, vocal）。

★アート・アンサンブル・オブ・シカゴのアルバム。集団即興を極めた＜People In Sorrow＞、至高の40分間。悲哀の人々（邦題は「苦悩の人々」）、と題された繊細かつ深い感情を込めたイマジネーション溢れる音空間。前半の静寂に響く嗚咽のような音達、後半の高揚と咆哮が、黒人の悲しみ、怒りを狂おしいまでに表出する。

by junn-chang, Jul.22, 2025

The Paris Session（Art Ensemble Of Chicago）

The Paris Session（Art Ensemble Of Chicago）
1975年, Arista/Freedom, Album

Disc 1
1. Tutankhamun（Malachi Favors）
2. The Ninth Room（Roscoe Mitchell）
3. That The Evening The Sky Fell Through The Glass Wall And We Stood Alone Somewhere ?（Lester Bowie, Joseph Jarman）
Disc 2
1. Toro（Roscoe Mitchell）
2. Lori Song（Joseph Jarman）
3. Tthinitthedalen Part 1（Malachi Favors, Roscoe Mitchell）
4. Tthinitthedalen Part 2（Malachi Favors, Roscoe Mitchell）
5. The Spiritual（Roscoe Mitchell）

Disc 1の1〜2曲目は、アルバム「Tutankhamun」（1969年, Freedom）に収録、
Disc 1の3曲目とDisc 2の1, 2, 5曲目は、アルバム「The Spiritual」（1969年, Freedom）に収録、
Disc 2の3,4曲目は、アルバム「Tutankhamun」の増補版（1974年, Black Lion）に収録。
1969年6月26日のスタジオ録音音源を収録。
メンバーは、レスター・ボウイ（Lester Bowie, trumpet, flugelhorn, drums）、ジョセフ・ジャーマン（Joseph Jarman, saxophone, clarinet, flute, piano, harpsichord, guitar, percussion）、ロスコー・ミッチェル（Roscoe Mitchell, saxophone, clarinet, flute, whistle, siren, bells, percussion）、マラカイ・フェイヴァス（Malachi Favors Maghostut, bass, banjo, sitar, percussion）。
プロデュースは、アラン・ベイツ（Alan Bates）、クリス・ウェント（Chris Whent）。

★アート・アンサンブル・オブ・シカゴの2枚組カップリング・アルバム。ブラック・ライオン/フリーダムから発売された1969年6月26日のスタジオ録音音源、アルバム「Tutankhamun」（1969年）及びその増補盤（1974年）とアルバム「The Spiritual」（1969年）の全曲を収録。つまりは同一日録音音源が一つにまとめられたブラック・ライオン/フリーダム音源の決定盤。

by junn-chang, Jul.21, 2025

The Spiritual（Art Ensemble Of Chicago）

The Spiritual（Art Ensemble Of Chicago）
1969年, Freedom, Album

収録曲
1. Toro（Roscoe Mitchell）
2. Lori Song（Joseph Jarman）
3. That The Evening The Sky Fell Through The Glass Wall And We Stood Alone Somewhere ?（Lester Bowie, Joseph Jarman）
4. The Spiritual（Roscoe Mitchell）

1969年6月26日のスタジオ録音音源を収録。
メンバーは、レスター・ボウイ（Lester Bowie, trumpet, percussion instruments）、ジョセフ・ジャーマン（Joseph Jarman, saxophone, clarinet, percussion instrument）、ロスコー・ミッチェル（Roscoe Mitchell, saxophone, clarinet, flute, percussion instrument）、マラカイ・フェイヴァス（Malachi Favors Maghostut, bass, percussion instrument, vocal）。
プロデュースは、アラン・ベイツ（Alan Bates）、クリス・ウェント（Chris Whent）。

★アート・アンサンブル・オブ・シカゴのアルバム。「Tutankhamun」（1969年, Freedom）と同日録音された音源で、夥しい（と思われる）楽器による集団即興による演奏を収めた一枚。ここで交わされる言語が一体何語なのかわからないし、楽器によって交わされるインプロヴァイズド・カンヴァセーションも一体何語なのかわからない。この音楽に感動や感銘は受けなくとも、聴く者の心と身体に訴えかけるささやかな衝動は、ときに心地良ささえ感じさせる。曲目＜That The Evening The Sky Fell Through The Glass Wall And We Stood Alone Somewhere ?＞の長さに冗長さを感じないとの同様、装飾のない濃密かつ原始的な音空間がここにある。

by junn-chang, Jul.20, 2025

Tutankhamun（Art Ensemble Of Chicago）

Tutankhamun（Art Ensemble Of Chicago）
1974年, Black Lion, Album

収録曲
1. Tutankhamun（Malachi Favors）
2. The Ninth Room（Roscoe Mitchell）
3. Tthinitthedalen Part 1（Malachi Favors, Roscoe Mitchell）
4. Tthinitthedalen Part 2（Malachi Favors, Roscoe Mitchell）

1969年6月26日のスタジオ録音音源を収録。
メンバーは、レスター・ボウイ（Lester Bowie, trumpet, flugelhorn, drums）、ジョセフ・ジャーマン（Joseph Jarman, saxophone, clarinet, flute, piano, harpsichord, guitar, percussion）、ロスコー・ミッチェル（Roscoe Mitchell, saxophone, clarinet, flute, whistle, siren, bells, percussion）、マラカイ・フェイヴァス（Malachi Favors Maghostut, bass, banjo, sitar, percussion）。
プロデュースは、アラン・ベイツ（Alan Bates）、クリス・ウェント（Chris Whent）。

★アート・アンサンブル・オブ・シカゴのアルバム。「Tutankhamun」（1969年, Freedom）の増補盤でフリーダムの親レーベルである英ブラック・ライオンから発売。追加されたのは＜Tthinitthedalen＞のパート1&2と題された、ロスコー・ミッチェルとマラカイ・フェイヴァスのデュオによる先鋭的なインプロヴィゼーションを収録。

by junn-chang, Jul.19, 2025

Tutankhamun（Art Ensemble Of Chicago）

Tutankhamun（Art Ensemble Of Chicago）
1969年, Freedom, Album

収録曲
1. Tutankhamun（Malachi Favors）
2. The Ninth Room（Roscoe Mitchell）

1969年6月26日のスタジオ録音音源を収録。
メンバーは、レスター・ボウイ（Lester Bowie, trumpet, flugelhorn, drums）、ジョセフ・ジャーマン（Joseph Jarman, saxophone, clarinet, flute, piano, harpsichord, guitar, percussion）、ロスコー・ミッチェル（Roscoe Mitchell, saxophone, clarinet, flute, whistle, siren, bells, percussion）、マラカイ・フェイヴァス（Malachi Favors Maghostut, bass, banjo, sitar, percussion）。
プロデュースは、アラン・ベイツ（Alan Bates）、クリス・ウェント（Chris Whent）。

★アート・アンサンブル・オブ・シカゴのアルバム。前作「A Jackson In Your House」（1969年, BYG Actuel）の録音日から僅か3日後に録音された作品で、フリーダムから発売された。古代エジプトの第18王朝のファラオであるツタンカーメンを主題としたマラカイ・フェイヴァスの作品＜Tutankhamun＞と、ロスコー・ミッチェルの作品＜The Ninth Room＞を収録。いずれも集団即興の新たなる地平を感じさせるもので、一音一音の音色、表情が自然的なものであり、人間が楽器を演奏するという行為は、自然界の放つ音の媒介者でしかないことを教えてくれる、とさえ思える、聴く者に底知れない雄大な風景を見せつけるあまりにも美しい音楽。

by junn-chang, Jul.18, 2025